ひび割れた窓を見るたびにガラス部分を交換したいと感じる

Balkontr mit zersprungener Scheibe
我が家はセミオーダーの1戸建てで、立てた時は夫婦一緒になって色々なプランを考え、自分たちの理想通りの家に仕上がったと思っている。それまで住んでいた東向きのアパートが午前中しか陽が射しこまず寒かったから、今度は南向きで、とにかく明るく、暖かい家を目指した。本来であれば窓はなく、大きな鉄の扉と靴箱だけがある玄関も、玄関ドアの上に窓をもうけ、明かり取りとしたので十分に陽の射しこむ明るい玄関になった。しかし、この窓がその後、私を憂鬱な気分にさせる原因になろうとは。

我が家は高台に建ち、風通しの良い家にしようと考えて建てたので、理想通り、冬場は陽が射しこみ暖かく、夏場は涼しい風が吹き抜け、台風前など特別に蒸し暑い日以外はエアコンいらずの、大変住みやすい家だった。

しかしその風通しの良さが災いして、ある時玄関ドアが風のため思いっきり強く閉まってしまい、その時の衝撃で、ドアの上の窓に、大きくひびが入ってしまった。まだ新築してから2年も経っていない時だった。明り取りの小さな窓ですりガラスだったため、よく見ないとわからない程度のひびだった。夫は気にしないと言っているが、私にはとても気になり、ひび割れた窓を見るたびにガラス部分を交換したいと感じるようになった。

しかし開閉もしない、壁と一体になっているような小さな窓ガラスだ。すりガラスだし、ガラスの交換といっても、かなり費用がかかるのではないか。そう思うとなかなかガラスの交換に踏み切ることができない。再び風でドアが勢いよく閉まらないよういつも注意を払い、もしまた衝撃を与えたら、今度は割れて頭上からガラスが落ちてくるかもしれない。そんな恐怖と背中合わせの日々を送ることになった。心配し過ぎだと夫は笑うけれど、業者に相談してみようか、見積もりだけでもとってみようか、毎日鬱々と考えてしまっている。