ビードロ、ギヤマンってご存知?

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ゴールデンウィークに、両親と私たちの5人で、千葉の九十九里に遊びに行きました。宿泊施設のプールに入るのはまだ季節が早かったので、施設からわりと近所にある、スガハラガラスの工場に行ってみました。スガハラガラスは以前、友人の結婚式の引き出物でグラスを頂いたことがあったので知っていました。連休だから大混雑しているのかと思いきや、最終日だったからなのか、それ程でもありませんでした。工場もガラス製品のショップも、スガハラのガラス製品がお店内のあちこちに使われているカフェも、どこものんびり過ごすことができました。特に母がカフェを気に入り、メニューたてやシュガーポットまでスガハラ製品なので感激していました。

ところが、私たちがくつろいで過ごしていると、すぐお隣の席に1人で座っていた老婦人が「ビードロ、ギヤマンってご存知?」と話しかけてきました。しかもなんとなく、上から目線の物言いで。最初のうちは母が好意的に返答していたのですが、一方的にガラスについて話すその人に、私たちはすぐに面倒くさくなってしまいました。ガラス製品について詳しいご婦人のようでしたが、別にお店関係者というわけでもなさそうですし、気が付くと、私たちとは反対側の、そのご婦人の隣の席に座っている家族連れも、私たちを気にしているような目配せをしてきました。同じように私たちの前に、話しかけられていたようです。

本当はもっとゆっくりしていたかったのですが、しかたないのでそのお店を退店することで、なんとかその人から離れることができましたが、1人っきりであのカフェに居たことから、家族や友達が居ない、寂しいご婦人だったのでしょうか。ファクトリーの製品であろうガラスボールなどが使われたトイレの洗面で手を洗いながら、その人のことを考えました。